中将棋オンライン大会
「獅子王戦2021」
の、1回戦第1局 鈴木浩二さんvs中村充さんの対局の様子をお届けいたします。
鈴木浩二さんが後手、中村充さんが先手で対局が始まりました。
[先手(手前側):中村充さん 後手(奥側):鈴木浩二さん]
序盤はオーソドックスな展開。
先手が獅子を自分側から見て6段目に上げる「高獅子」の構えを取り、後手はそれを受けるという格好に。
地味な駒組みが続きますがまず動いたのは後手。
86手目くらいから、a〜cの筋あたりで歩を上がって攻め駒を集め、左側から攻め込むぞ〜という構えを見せてきました。
106手目や138手目は面白い手です。
飛車や奔王を縦に攻め込むと見せかけた獅子取りになっています。
152手目の7九馬成はかなり豪快な手です。
後手の馬と先手の銀歩の2枚替えで、損得だけで見ると後手の損ですが、
・獅子を前に出して運用できる
・後手の反車で先手の横行を取れる
というメリットもあります。
本譜ではその後、獅子の拠点を生かし龍王→飛鷲の成り込みに成功しました。
そして終局図。
駒得は先手、駒の働きは赤い馬と飛鷲を作った後手の方良い、
という状況で、さあこれから・・・というところでしたがここで無念の時間切れ。
後手中村さんの勝ちとなりました。
ネット対局は切れ負けが頻発しやすいので要注意なのでございます。