獅子王戦2021 3回戦第2局 松村大地さんvs三島のトドさん

これを書いている今、スマブラの最後のファイター発表まであと2時間を切っています。
いったい誰になるんでしょうね。やっぱり任天堂キャラかなあ・・・
 
 

さて、獅子王戦2021の続きです。
3回戦第2局は松村大地さんvs三島のトドさんでございます。

先手は松村大地さん、後手は三島のトドさんで対局開始。
[先手(手前側):松村大地さん 後手(奥側):三島のトドさん]

 
 

開始早々の6手目。先手の高獅子に対し、後手は早くも左側の仲人を突いてきました。

ぱっと見た感じでは獅子でサクッと取れそうですが・・・

ですが、4三の馬が良い感じに利いていて、仲人を取るには8九→10七と2手使わなくてはなりません。
さらに10七のマス目に獅子を置いておくためには、10八歩と突いて獅子に足をつける(駒を利かせる)必要もあるでしょう。

仲人一枚とるために、先手は
・何手か使ってしまうので、その間に後手に好きな手を指される
・獅子がそっぽに行ってしまうので、後手に中央を制圧される
というリスクを負うことになります。

駒得を取るか、リスク回避を取るか・・・
今はまだ中将棋の解析が進んでいるわけではありません。
ですのでこの局面でどちらが良い、とは言い切れないところです。
 
 

66手目。


後手は棒銅戦法の形から、後手が歩をぶつけて戦闘開始です。
三島のトドさんはこの棒銅戦法を得意としていて、本大会3局全てで採用されています。
そして本対局もこの戦法がスマッシュヒットとなります。
 
 

82手目▽11四飛車まで。

後手は9~11筋を攻め立てる陣形を整えました。
9六の獅子や3二の角もよく効いています。
11筋には飛車と竪行が控え、9鉢のマス目には仲人と角が効いています。
銅や猛豹が攻めの口火を切り、獅子が強烈な圧力で支配する。
そんな流れが見えてきます。

一方先手は獅子を援軍に出しづらく、辛いところ。
左側を受け切るのは困難で、駒の損得はありませんが後手やや優勢の局面です。

1枚でも守り駒が欲しい先手。左の金で飛車角を支えているのはいい判断かもしれません。
 
 

102手目の、11八に居た飛車を1歩進めて11九に成った手は面白い1手。

横行に取られそうですが、それには同獅子と取って飛車角の両取りが成立します。
先手は我慢するしかありません。

しかし先手もここから2枚の馬を駆使して反発。
角馬交換で駒損が広がってしまいますが、チャンス到来。
 
 

137手目▲6七歩。

第三者が見ると角道を開けた獅子取りだということがすぐわかるところですが、これが対局者には盲点になりがち。
なぜかと言うと、この歩上がりは角がいなかったとしても良い手なのです。

角がいないものとして考えます。

6七のマスには4九の鳳凰が効いているので、獅子で歩を取ることはできません。
そして放置すると、次の▲6六馬が奔王と獅子の両取りになってしまうのです。

こちらの「狙い」が先に見えてしまうと、そういうことかと納得して角の存在を見落としてしまうことになるのです。

結果、獅子の一本釣りが見事に決まりました。
 
 

その後は後手のミスを先手が的確に捉える展開が続き、最終局面。

▲6七飛車と上がった手が馬と角鷹の串刺しとなり、ここで後手投了となりました。

終局図では後手の戦力不足が大きく、辛いところ。
先手は飛車を失ってもまだ縦に走れる駒が龍,奔王の2枚あり、さらに成れば飛車になる金もあり、獅子と組ませて玉頭にプレッシャーをかけ続けることができるでしょう。
 
 

以上、221手で先手松村大地さんが逆転勝ちをおさめました。

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